唾液検査
唾液を使った検査で痛いことはまったくありません。
患者さん一人ひとりに合わせて、結果に応じた予防方法をご提案します。
唾液検査でわかること
歯周病菌(P.g.菌、T.d.菌、T.f.菌、A.a.菌、P.i.菌)、
虫歯菌(S.mutans菌,S.sobrinus菌、Lactobacillus菌)を
種類毎に調べることができます。
お口の中の状態や生活習慣、年齢に応じて検査項目を選択します。
歯周病菌
- P.g.菌(Porphyromonas ginngivalis)成人性歯周炎の主要な原因菌。
- T.d.菌(Treponema denticola)酸素を好まず成人性歯周炎の歯周ポケットに多く存在。運動できる鞭毛をもち、P.g菌と一緒にくっつく。また、細胞の間に入り込み、動脈瘤や心臓冠状動脈疾患部に検出される。
- T.f.菌(Tannerella forsythia)P.g菌やT.d菌と共に成人性歯周炎の局所に多く存在する。
P.g菌、T.d菌、T.f菌の3菌種が集まりRed Complex(細菌のかたまり)を形成し歯周炎を増悪させる。
- A.a.菌(A.actinomycetemcomitans)侵襲性歯周炎に関連。
- P.i.菌(Prevotella.intermedia)性ホルモンを発育素として利用できる。思春期性歯肉炎、妊娠性歯周炎に関連する。内毒素が妊娠トラブルの原因となる。
虫歯菌
- S.mutans菌(Streptpcoccus mutans) 虫歯に最も関連性が強い。細菌性心内膜炎を起こすことがある。
- S.sobrinus菌 (Streptococcus sobrinus)虫歯の中から多く検出される。
- Lactobacillus菌 酸に強く虫歯の中で生き、酸をつくる。
検査方法
検査方法はガムを噛んで出た唾液を集めます。
次に歯科医師により歯ぐきの状態をチェックし、生活習慣に関するいくつかの質問をします。
痛いことはまったくありません。短時間で検査は終了です。
チェアサイドでの検査項目
- 唾液の採取
- 歯周病菌
-
- 出血の有無
- 歯周ポケットの深さ
- 骨吸収
- 喪失歯数
- 全身疾患
- 喫煙
- 虫歯菌
-
- プラーク付着
- 食生活習慣
- 齲蝕の経験
- 齲蝕の予防
- 唾液量
検査結果
検査結果は各項目ごとに歯科医師より直接ご説明します。
より効果的な予防方法と検診の時期などを、患者さん一人ひとりに合わせてご提案します。
検査結果表の記載項目
- 歯周病、齲蝕のなりやすさ。
- 前回の検査結果(以前検査した場合)
- 総菌数(歯周病菌)、総連鎖球菌数(虫歯菌)
- 検査した菌の種類に応じて、
歯周病菌
- 総菌数中のP.gingivalis菌比率及び菌数
- 総菌数中のT.dennticola菌比率及び菌数
- 総菌数中のT.forsythia菌比率及び菌数
- 総菌数中のA.actinomycetemcomitans菌比率及び菌数
- 総菌数中のP.intermedia菌比率及び菌数
虫歯菌
- 総連鎖球菌中のS.mutans菌比率及び菌数
- 総連鎖球菌中のS.sobrinus菌比率及び菌数
- Lactobacillus菌数
口腔内細菌の全身への影響
- 細菌性心内膜炎
口腔内の連鎖球菌が歯周ポケットから血流中へ侵入し、菌血症をおこし、しばしば敗血症となり、弁膜障害のある場合にはそこに細菌が付着する。S.mutans、P.gingivalis等。
歯周病がある場合には歯磨きや、咀嚼時にも細菌が血流中に入り込み頻繁に菌血症を起こしている。
- 誤嚥性肺炎
死亡率が高いことで知られる感染症。肺炎を起こしやすい老年者の70%に睡眠中、肺や気管支への不顕性誤嚥がおきている。P.gingivalis、P.intermedia等。
- 糖尿病と歯周病菌
糖尿病は歯周病のハイリスク因子であり、また歯周病菌の出す内毒素は血糖値を上昇させる。
- 妊娠トラブルと歯肉炎
妊娠時に産生される性ホルモンであるプロゲステロンを利用してP.intermediaが爆発的に増え、妊娠性歯肉炎を起こす。炎症、出血により歯肉溝浸出液が増え、他の細菌も増加する。これらの細菌が出す内毒素が早産や未熟児出産と関連する。
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